売買事例3

【所有者からの一言】

実家が空き家になったのが15年前。築40数年が経過し敷地は150坪、過疎地化していく地域にありました。別荘ぐらいのつもりで管理していました。毎週通い、家に風を通し家周りの草取り、空き地を畑にして野菜を植え、庭に植えてある柿・梅・ゆず・ブルーベリー・栗の収穫を楽しんでいました。子供が実家はいらない、敷地内の墓も遠すぎるので管理できないと言い始めたのが1年前。私が管理できるのも数年。車の運転ができなくなると放置せざるを得なくなる。ということで早急に以下のことを始めました。

1 空き家セミナーに片っ端から参加し相談しました。
2 役所、ひろしま空き家の窓口に問い合わせ、相談しました。
3 近所や家の建築に関わった業者や知り合いの不動産業者に声をかけ、売りたいことを情報として流しました。
4 不動産業者2社に相談、実家の下見をしてもらいました。

結局、どれも効果はありませんでした。過疎地、立地条件、駐車場の問題等で無理と言われました。国庫帰属制度の利用も考えました。

2023年の3月末、RCC終活博覧会に参加してアドバイスを受け本格的な売却に取り組みました。

  • 放置していても空き家は処理できない。ダメもとで公開して売りに出すとよい。
  • 仏壇の処理に悩んでいたら、魂を抜けば家具と同じ処理ができる。

すぐに行動に移りました。

4月に1年前に下見してもらった不動産会社の1社と専任契約。ホームページに魅力的な実家の写真掲載。掲載後1週間で4件の問い合わせ、下見あり。不動産会社の勧める1人と契約になり5月中旬契約、明け渡しとなりました。

今回、売却できたと考える理由は次の事が大きいと考えます。

  • 早い時期から家財の細々したものを処分していた。(売却時には大型家具と仏壇のみ)
  • 庭に植えてあった多くの花木を早い時期から近所の知り合いに切ってもらった。
  • 不要な農機具等を業者に引き取ってもらった。(農機具倉庫の整理)
  • 売却を考え、墓の移転行動をした。(墓地決め、移転に1年近くかかった)
  • 選択した不動産会社とのコミュニケーションが取れていた。

色々なセミナーに参加し、空きや問題に関心を持って取り組めました。NPO法人住環境デザイン協会の方にも色々お聞きしましたが、知らないことが多かったです。家屋内の物品の整理・処分、ダメもとで行動を起こす、親身に寄り添ってくれる不動産会社を選ぶことが重要だと思いました。

【所在地】広島市佐伯区湯来町